まちのほんだな

古本屋という場所は、本を買う場所であり、また本を売る場所でもあります。当店は、そこから一歩踏み越え、本の交換が出来る棚をつくりました。

今でも、店頭に小さな「まちのほんだな」という本の交換だながあるのですが、店の二階に大きな「まちのほんだな」を設置しました。ざっと600冊以上の交換本が棚にはあります。

本の交換に関しては、ここ数年試行錯誤を繰り返してきました。高円寺の駅前広場を借りてイベント形式でやったり・・・と。全国的にも本の交換をしている場所は各地にありますが、どこもいまひとつ盛り上がりに欠けている、という印象です。

原因は様々ですが、棚がくすんでいく、というのが最も大きいものだと思っています。最初はきれいな本で埋まっている棚が、徐々に「図書館の除籍本」「フリーペパー」「汚れた本」などが目立ってきて、交換したい本がない状態になってしまうのです。

それを非難してもしかたがないことだと思うに至りました。人はどこかで「得したい」という思いがあると思います。また、本に対する知識の差もあります。自分の思う良い本が、人が感じる読みたい本とは限りません。

そこで、当店が試みているのが、本を定期的に入れ替えるということです。畑から雑草(私の主観です)抜くごとく、ちょっとな、と思う本を棚から抜き、これなら、という本を刺していきます。この農作業にも似た地道な仕事が、棚に息吹を与え、神は細部に宿り、輝きが増すのです(大げさですみません)。

抜いた本は、リサイクル業者に渡し、再生紙として生まれ変わってもらいます。本の処分方法に関しては、様々な議論がありますが、棚にくすぶらせておくのが本としての幸せなのか、もういちど紙として生き返らせるのが良いのか。私は後者を選び活かす道に送っています。

本の交換ではお金になりません。定期的に新しく本を入れているので、マイナスです。しかし、お金を介さずに、本を手に入れる場を提供していくのは、紙の本が好きな人たちを育てていくことになり、それは当店の為にもなると信じています。

ひとつお願いです。この交換棚「まちのほんだな」を維持するために、当店に本を売ってください。その利益で、私は古書市場で本を買い、交換棚を維持していきます。商品に成らない本で、交換に向いている本は棚に入れます。

◎「まちのほんだな」の利用の仕方

交換出来る時間は11時半から15時まで(火曜、水曜はお休み)

一回の交換は、3冊までです。
持って来るのは、どんな本でもいいです。
棚の中にある、どんな本とも交換できます。
「まちのほんだな」にある本としか交換できません。
それ以外は売っている本です。ご注意ください。

買える、売れる、交換できる! コクテイル書房

◎本の買い取りに関する問い合わせ
電話、ファックス 03−3310−8130
メール cocktailbooks(at)live.jp

よろしくお願いします。