文学カレー

文学カレー

カレーと文学

我が国ににカレーという食べ物が入って来たのは明治時代の始め、イギリスから伝わりました。昭和2年にインド人革命家ラス・ヒバリ・ボースが、亡命中に庇護を受けていた中村屋の相馬夫妻に振る舞ったカレーが、本格的インドカレーの到来だと言われています。 この間およそ半世紀。明治大正の間、オリジナルのインドカレーを知らずに、日本は独自のカレー文化を築き上げて来ました。
近代文学は、明治以降に輸入された多数の翻訳文学の影響を深く受けながら、独自の文学作品を生み出してきました。
カレーと文学。一見なんの関係もないような二つの事柄は、日本の近代化とともに、同じような道筋を歩んできていたのです。コ クテイル書房の文学カレーは、これらの物事を背景に、文学をカレーの中に溶け込ませました。いわば、食べる文学です。カレーを食べる事で、その作家を身近に感じてもらいます。読書の入り口になるカレーなのです。

文学カレー「漱石」とは

明治後期のカレーのレシピをもとに、現代の人々が美味しく食べられるように、また生涯胃痛と神経衰弱に悩まされた漱石にも喜んでもらえるよう、それらの症状を和らげるクミンとシナモンを入れました。
隠し味には漱石の好物のイチゴジャム、イギリスで発症した神経衰弱のトラウマという「苦み」を出すために黒ビールを加え、味だけではない深みを加えました。
16世紀のインドカレーには、唐辛子が使われず、胡椒で辛みを出していました。近代文学の祖と言っても良い漱石に敬意を表し、このカレーも唐辛子を使わず、胡椒のみで辛さを出しました。
漱石が生まれた牛込は、701年に大宝律令で「神崎牛牧」という牧場が設けられた土地です。その歴史を鑑みるのと、明治時代のカレーの具は牛肉のみ使われていたというレシピをもとに、大量の刻み野菜と牛肉のみ入れてあります。

文学カレー「漱石」レトルトに。それは本を読みたくなるカレー

レトルトカレー「漱石」は基本、書店でしか買えません。このカレーが話題になれば、今まで書店に足を運ぶことがなかった人々が、本棚にならぶレトルトカレーを手にします。同じ棚に並ぶ漱石の文庫本に興味をもつ人もいるかもしれません。
箱の中にはカレーとともに小さな冊子を入れます。そこには漱石の紹介や作品の解説が書いてあります。カレーを口に入れ、漱石の事柄を読む、全身で漱石を味わうのが、文学レトルトカレー「漱石」です。

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